本のレビュー

【書評】乾くるみさんの「スリープ」はイニシエーションラブ以上の大どんでん返し!!

こんにちは、シズです。

イニシエーションラブが大人気となった乾くるみさんの「スリープ」を読みました。

こっちはあまり話題になっていないようですが、最後の大どんでん返しはイニシエーションラブ以上です!!

 

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スリープは近未来の科学を描いた作品

スリープは30年後という近未来の科学を描いた作品となっています。

過去には不治の病と言われていた結核は、現在ではその病気で死ぬということはほとんどなくなりました。

ということは、現在治療が難しいと言われている病気も、何十年後かには治療が可能になっているかもしれない。

もし人間を冷凍保存できたとしたら…

治療法が開発されるまでは冷凍睡眠させておき、治療法が確立されたら解凍をして治療を施す。

そんなこともできるのではないか?

 

不慮の事故で少女が冷凍睡眠状態に!?

物語の主人公の一人は14歳の美少女。

科学のちからというTV番組に出演していた彼女は、取材でつくば市にある未来科学研究所という施設を訪ねます。

そこで少女が目にしたのは、信じられないような科学の賜物がある光景でした。

好奇心が抑えられず、入ってはいけないゾーンにも入ってしまう少女。

そこで少女は不慮の事故により心肺停止となり、冷凍睡眠状態にされてしまいます。

 

少女を蘇生させた謎の男性の正体とは!?

そして30年の時を経て、少女は謎の男性に解凍・蘇生されます。

どこかで見たことのある男性の顔…

そこで少女は男性が、昔「科学のちから」に出演していた他の出演者だと気付きます。

少女に恋心を抱き続けていたこの男性は、その思いだけで研究を続け、遂に少女を解凍・蘇生させるのです。

 

ミスリードがかなり上手い

イニシエーションラブを読んだ方ならご存知だと思いますが、乾くるみ先生はミスリードが本当に上手い。

おそらくこの本にあるミスリードに気付ける人は、ほとんどいないと思います。

途中から物語がなんだかよく分からない方向に進んでいきます。

でも読み進めていくと、なぜそのようなストーリー展開になっていたのかが分かります。

イニシエーションラブを読んでいた時も途中からなんだか違和感を感じましたが、このスリープでもあるところから違和感が生じてきます。

 

イニシエーションラブ以上の大どんでん返し!!

最後の大どんでん返し、イニシエーションラブ以上です。

正直私は、イニシエーションラブはあまり好きではありません。

傑作ミステリーと騒がれましたが、私にとってあの作品はミステリーではなくただの恋愛ストーリーです。

でもこのスリープのストーリー展開は見事でした。

ストーリーの本質が分かったとき、

「マジかーーー! そういうことだったのか。。。」

となりました。

 

イニシエーションラブよりスリープの方が面白いけど、それ以上にリピートが面白い

私的にはイニシエーションラブより、断然スリープの方が面白かったです。

でも乾くるみさんの作品の中では、リピートが最高に面白いです。

スリープの書評でリピートが最高っていうのはちょっと変かもしれませんが、それでも言いたいくらいにリピートが面白い。

じゃあリピートの書評を書けよって感じなんですけど、読んで時間が経っているので書ける自信がありません。。。

どんなストーリーかというと、ある事件で亡くなってしまった人たちがリピート、時間を巻き戻されて死なないように行動や選択肢を変えて人生をやり直すというものです。

このリピートの最後がもうね、最高。

ちなみに最初からストーリー展開も面白く、最後まで一気読みしてしまいます。

あー、もう一回読みたくなってきた。

スリープもリピートも気になる人は、スリープを読んでからリピートを読んだ方がいいと思います。

イニシエーションラブはおすすめしませんが、スリープとリピートはSF好きにはたまらない作品です。

 

リピート、もう一回読も。